ヒクソン・グレイシーの真実(超短縮版)

 

いやいや。前に『嘗て極真空手は地上最強であった』を書いてアップした時に、かなり文句のメールを頂戴することを予想しました。来ました、来ました。全部で100件は超えたかと思います。今年で40歳にならんとする1980(昭和55)年生まれの方がいたとして、その青春時代に『グレイシー柔術ブーム』『ヒクソン・グレイシー・ブーム』が到来し、また『K-1・ブーム』も含めて、『第二次格闘技ブーム』が生じましたので。

あとは火曜日の『NW9』のスポーツ・コーナーにおいて

 

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どういう経緯か忘れたものの、ヒクソン・グレイシーが紹介され、一橋キャスターが「400戦無敗の男」と【我が国だけ】でのキャッチフレーズを言いました。いいのですが。

でも、(ホント、NHKも変わったよなァ。いいんだけれど。NHKで取り上げられるプロ・アマ「興業」格闘技って大相撲とボクシングだけじゃなかったっけ)と思いながらも、そのNHKの変化を良しとした私。

 

ええ、それでヒクソン・グレイシーを語る前までに少々長い前振りを書かせて頂きます。

 

日本での『第一次格闘技ブーム』とは、極真空手が大ブームになり、そこにアントニオ猪木

 

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を中心としたプロレス人気(異種格闘技戦が大きな話題になりました)等々をひっくるめて生じました。ご承知の様にプロレスはショーであり、八百長なのですが、猪木の異種格闘技戦が大人気を呼び『第一次格闘技ブーム』のメインストリームに位置していました。仕掛け人は梶原一騎(笑)。

ですが、ここで私が言いたいことは、アマチュアである極真空手ブームが生じたなら、多くの人々が極真会館に入門したんですよ。

 

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そして、あの、通り一遍ではない猛稽古・荒行に身を投じたのです。痛い痛い痛い思いをしながら。

 

時期は『第一次格闘技ブーム』の前ですが、梶原一騎先生の『柔道一直線』がヒットすれば

 

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街の柔道道場や中学・高校の柔道部に入門者・入部者が続出。

他にプロ格闘技ながら『キックの鬼』がヒットすれば、キック・ボクシングのジムに練習生が多数入り、ボクシング・ジムにも練習生が多数入る、と言う状況。アマチュア・ボクシングの人口も増えました。

 

ここで私が言いたいことは、『第一次格闘技ブーム』とその前は、ファンが「やる側」になってのブームや人気であったことです。ファンが「やる側」になってのブームや人気。ここ、大事。しっかり念頭に置いて下さい。

 

そして時は流れ、時代はうつろひ街も人も変わり、1988年から極真空手も良い子ちゃんの空手に変質し、極真人気にも陰りが出て、1994年に大山倍達死去。その後の大分裂は脇に置くとして、格闘技マスコミは「極真に代わる過激なモノ」を求めていたところに、1993年にアメリカでのUFCで人気を博したグレイシー柔術に眼を止めました。そして、バーリトゥード(何でもあり)を標榜するヒクソン・グレイシーホイス・グレイシー兄弟を紹介。そのヒクソン・グレイシー、翌1994年に五流空手家で弱いだけの西良典に完勝し、一気に日本で人気を博します。

 

時代は『K-1』人気もあって、ここから『第二次格闘技ブーム』の導火線に火がつきました。

 

但し、この『第二次格闘技ブーム』を支えたものは、「見る側」だけでのブーム。ファンは見るだけで、興味を持った格闘技をやろうとはしませんでした。『K-1』が大人気になっても、その母体である空手団体・正道会館に入門するのは極少数派。ヒクソンとホイス兄弟は、かなり早い段階でグレイシー柔術道場を日本に構えたものの閑古鳥が鳴く有様。

 

分かりますね。そうです。『第二次格闘技ブーム』を支えたものは、もう、ただの素人衆なのです。そして、無責任にも、ただ過激さだけを求めるていたらく

何処かで機会があれば書きたいのですが、K-1など選手の安全性を無視したもので、真剣勝負ではありながらもショーでしかありませんでした。

 

そして、私たち世代の人間で、中学・高校・大学、或いは街の道場で、柔道を学んだ者たちは皆、グレイシー柔術を嫌いました。「およそ、格闘技とは呼べない」と言い。

 

私も中3~高3時に、極真空手に身を投じ、何でもありの道場組手で柔道を学ぶ必要性から、高校の柔道部に籍を置き、柔道の練習をし、果てはより実戦的とされる警察柔道まで学びました。私は空手も柔道も中途半端でしたが(でも何故か、柔道は二段を允許されている)、そんな私にもよく分かるのです。

 

ヒクソン・グレイシーの打撃技術など、極真空手で言えば黄帯(5、6級)にも満たないレベルで、組技(柔術)のレベルは柔道のいいとこ国体レベルでしかないことが。

 

私の友人にWと言う格闘技オタクがいて(この者、格闘技経験がない)、グレイシー柔術大絶賛。そんなWに私は言いました。ヒクソンなんて、柔道のオリンピック・メダリストと闘おうものならば、簡単に負けるよ」と。

 

ただ、ここでしっかり書いておきたいことは、ヒクソン・グレイシー「強い」と言うことです。打撃技術も一応追求しながら、自分の柔術を柔道の国体レベルにまでもって行けたのだから、紛れもなく「強い」のです。或る意味、超人

 

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そのヒクソン・グレイシー、当時、五流柔道家でしかなかった中井祐樹に勝ち、三流プロレスラーの高田延彦に二度、船木誠勝にも圧勝。

問題は、そのプロレスラー。何でもありのバーリトゥード・ルールで闘おうものならば、喧嘩をするしかない訳ですが、喧嘩に弱いプロレスラーが多いこと。レスリングを本格的に修めたプロレスラーなら喧嘩に強いはずですが、そうでない者が多いことが問題。

私がプロレスラーにあって、(こいつ、喧嘩をしようものならば、とんでもなく強い!)と思ったのは佐山聡だけ。あ、カール・ゴッチもいた。

 

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佐山聡初代タイガーマスク)は、喧嘩になったらとんでもなく強いです。あの身体能力の高さは、もう異次元レベル。佐山の身体能力の高さに匹敵する、それを有するのは、芦原英幸レスリングの太田章だけ。

 

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ここで話をホイス・グレイシーに持って行きます。

 

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ホイスはヒクソンに比べれば圧倒的に格下でしたが、バカ正直にレスリングをかなり修めた桜庭和志に敗れ、バルセロナ五輪・柔道78キロ級・金メダリストの吉田秀彦に敗れました。

 

で、話をヒクソンに戻して、彼は「強い」から、自分がバーリトゥード・ルールで闘って、相手が勝てる者か、そうでない者か、見分けがしっかりつき、勝てる者としか闘わなかったんですよ。

 

現に、桜庭和志吉田秀彦ヒクソンに何度も何度も挑戦をしても、その度にヒクソン

 

 

逃げる

 

 

逃げる

 

 

逃げる

 

 

逃げて逃げて、逃げまくった

 

 

 

それがヒクソン・グレイシー

 

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ただ、ヒクソン・グレイシーの名誉の為に、これだけはキチンと書いておきます。

 

『第二次格闘技ブーム』から総合格闘技が大人気になりましたが、総合格闘家のレベルたるや、ヒクソンの1/10の強さもあったら良いレベル、まともなレベル。

 

この総合格闘技を物差しとして比べれば、ヒクソングレイシー柔術が如何に高度であるかが判ろうと言うもの。例え、柔道をガッツリ学んだ・修めた人たちから「およそ、格闘技とは呼べない」と批判をされても、相当に高度です。

 

私は、格闘技経験がないことを悪いことだとは決して言いません

私の高校では「格技」の時間があり、柔道をやらされたものです。けど、柔道って格闘技ですよ。先ず、気が弱い人には向きません。次に、運動神経が鈍い人にも向きません。その両方がそろってしまった人には、地獄の時間でした。そう言う人たちは、もう「格技」の時間の前から震えているのですから。かわいそうでしたァ。。。

私は、「格技」の時間に、そうした者たちと乱取り(組手)で立ち会おうものならば、決まって、小外刈りでポテッと優しく倒してあげたものです。

但し、相手が柔道部の者ならばフィフティ・フィフティなので、ガチで行きましたが(笑)。

ただね、格闘技経験のない素人衆が、たーだ過激さだけを求めて総合格闘技とやらに熱をあげるのは、いい加減にしろや、と言いたいのです。

 

総合格闘技には、ボクシングやレスリングや柔道や(嘗ての)極真空手のようながないから、私は大嫌い! 加えて弱いからつまらない(笑)。 

 

レスリングや柔道は強いぞ~。

 

ここから、何故、極真空手は地上最強から陥落したか東京五輪を踏まえて、レスリングや柔道、ボクシング等々の負の部分にも光を当てたことを書きたいと思います。

但し、不定期連載です(笑)。でも、東京五輪までには終わらせますので。

 

 

 

 

 

神さん・何で愚息は極真の黒帯なのに俺に組手で負けてばかりなのか・ラブ。