思い出のオーディオ機器(1)

私は社会人となってから、晴れてオーディオ愛好家の一員になれた訳だが、社会人早々、もっと言えば20世紀中にはお金がなく、豪華なオーディオ・ライフを送ることが不可能だった。

私のような人もやはり少なくないであろう。

私とて庶民派オーディオからスタートした。

 

そんなことから、これまでに使用してきたオーディオ機器で、思い出深いオーディオ機器を取り上げたい。

 

先ず、スピーカー。

 

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JBLの4312XP。

私は、スピーカーの導入に当たって実は大きなミスをした。

この4312XPが私の愛機となったのだが、その直後に4425の音を初めて聴いて、4425にすれば良かった、と後悔をした。

だが、私は、クラシックも聴くことから音のレンジが広い(4425は、上が16KHzまで)4312XPで良かった、と自分に言い聞かせていた。

だが、この4312XPが納品された時の嬉しさは今でも鮮明に覚えている。幸福だった。

肝心の音の印象はと言うと、何か辛口のものを感じていた。

そうは言っても、薄給の私に、ポンとスピーカーを買い換えることなどできなかったことから、長年に亘って、私は4312XPを愛機としていた。

 

次に

 

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CDプレーヤーでは、フィリップス・LHH700。

この当時、まだデジタル臭いCDプレーヤーが多数あり、それに辟易していた私は、デジタル臭皆無なLHH700の登場を大歓迎した。

CDプレーヤーの選択に間違いはなかった。

音楽を素のままに描写し、音楽を朗々と奏でる、良いCDプレーヤーであった。

 

そして

 

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マッキントッシュのMA6800。

マッキントッシュ初のOPトランスを搭載したプリ・メイン・アンプ。

しかも、それだけではなく、MA6800はC36とMC7150を1つのシャーシに組み込み、パワー部とプリ部の電気的干渉を可能な限り排除したマッキントッシュ社の技術の結晶。

私は、それまで、サンスイのα907DRを使用していたのだが、このMA6800に換えたら、音の鮮度が飛躍的に向上し、また、今まで聞こえなかった音が多数、CDやレコードから出てきて、本当に驚いたものだった。

ブルーアイズ・メーターやグラマラスなイルミネーションも所有することの悦びを与えてくれたものである。

 

ただ、問題は、CDプレーヤーであった。

デジタル技術は日進月歩で、LHH800R、LHH900Rとフルモデル・チェンジがなされ、その音を聴くと、LHH700に、音の立ち上がりの悪さという欠点が目につくようになったのだ。

 

私は、LHH1000R、LHH2000Rとかが出るのだろうと期待していたのだが、何と、日本フィリップスはCDプレーヤーの開発をやめてしまったのだ。この時の落胆と言ったらなかった。

 

だが

 

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日本マランツが、プロジェクトD-1と言うDACを発売し(本来は、フィリップス・ブランドとして発売される予定であった)、LHHの音がし、音の反応が俊敏なこのD-1を私は購入し、LHH700をトランスポートにし、DAC部をD-1に任せた。

その音の激変ぶりに飛び上がった私は、数年間に亘って、このD-1をDACの愛機として、オーディオ・ライフを過ごしていくことになる。

 

 

(この稿、続く)