JBLは、2005年に終わった

昔、2chで

JBLを聴いている奴は耳がツンボ』

と言うスレがあったが、43シリーズを聴いてその様に言っていたのなら、正解だ。

 

さて、JBLであるが、サンスイとS・Fが結託して4343を大ヒットさせた訳であるが、JBLの人間は、「日本には、そんなにスタジオがあるのか?」、と驚いたというエピソードがある。

 

時代は、1980年代に入っても、JBLの43シリーズのスタジオ導入作戦は芳しくなく、本国・アメリカでは野外ライブのPAスピーカーの商売でやっと食っている有様だった。

そんなJBLの経営を助けていたのが日本人。

4344も相当、売れた。

その日本をJBLが大きな顧客にしないはずがない。

JBLが主に日本市場を意識してつくり上げた、家庭用スピーカーの第一弾がこれ。

 

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DD55000・エベレスト。

まぁ、扱いにくいスピーカーであったが、当時の日本人は大歓迎し、導入した人は鳴らすのに、大いに頑張った。

 

次に登場したのが、これ。

 

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S9500。

いやはや、鳴らないスピーカーであった。

このS9500は、レイオーディオ同様に(真似たな?)バーチカル・ツインであったが、レイオーディオのスピーカーよりも、ウーファーのバッフル面積がないことから、背後の壁をバッフルに利用して鳴らすものであった。そうでもしないと低音が出ない。

そして、もっと良く鳴らす為に、マルチ・アンプ駆動する人が多く、元々音のレンジが狭いスピーカーであったことから、スーパー・ツイーターを足して鳴らすのが流行った。

ただ、本当に鳴ったS9500は凄まじく、475Ndがアクリル・ホーンを突き抜けて出すサウンドには、とてつもない迫真性があった。

RM6Vをマルチ・アンプ駆動で、本当に鳴らした音を聴いたことがあるが、本当に鳴ったS9500の前には大完敗だった。

恐るべし、JBL

尚、JBLと言うと、アンプはマッキン、だったが、このS9500ではFMアコースティクスとの相性が良く、FMのアンプも大いに売れた。

バブルが崩壊し、先の見えない大不況、何のその。金持ちが頑張った。

 

あとは、S7500、S5500とか言うのがあったなぁ。懐かしいなぁ。

 

そして、流石にJBLもS9500では、「鳴らしにくかったか」、と思ったのか

 

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名ばかりのスタジオ・モニター(笑)、M9500を出した。

ウーファー部のバッフル面積がS9500よりも増え、スタガード動作させることから、S9500よりは扱いやすくなっていた。

 

そして、30cmウーファー搭載のS2600の後には

 

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15inchウーファーを搭載したS3100を発売し、日本人を大いに喜ばせた。

リーズナブルなお値段も嬉しかったものだ。

 

その後、JBLは4344を筆頭にMKⅡ化を図る。

MKⅡ化されると音が軽くなったことから賛否両論だったが、4425MKⅡだけは、皆が皆、アカンとそっぽを向いた。

 

JBLがMKⅡでごまかしている(?)間に、何をしていたのかと言うと、会社の多国籍化。中国や東南アジア諸国に工場をもうけていたのだ。

 

それはさておき、21世紀に入って、JBLは日本人の為に、とうとう

 

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S9800を出した(これは、その後、ネットワークを改良されSEとなる)。

その後

 

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4348を出し、他に、S5800、S4800、4338というラインナップ。

当然、ブックシェルフの4312シリーズも最新型に変更された。

 

だが、しかーし。

 

ほとんど売れなかった。

 

21世紀初頭と言うと、90年代の大不況を乗り切った人々は、給与体系に成果主義が導入され、負け組になったならもうオーディオどころではないし、90年代末までに整理解雇の対象になった人は薄給からやり直しでオーディオどころではなかった。

また、S9800を見たら、富裕層はS9500と比べたら

「アカン」、と、そっぽを向いてしまったのだ。

 

そうしたら、JBLは何と市場を日本から中国、韓国、東南アジアに変えてしまった。それらの国々の富裕層を狙って。

 

その第一弾が2006年末に出た

 

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DD66000・エベレスト。販売価格・600万円。

 

左右それぞれのウーファー、それぞれが何Hzまで受け持っているのか、今では忘れているが、左右それぞれの下の周波数の最下限が異なっている。

左右それぞれの下の周波数の最下限が異なっていると、低域が高域に悪影響を与え、音がまとまらないのだ。

私は、2007年9月にエベレストを導入し、マルチ・アンプ駆動を行っている人のもとへ行き、チャンデバで両ウーファーの下を30Hzでカットした。それでも音がまとまらない。40Hzでカットしてもまとまらない。

書くと長くなるので割愛するが、箱の構造とかが杜撰極まりないが為に音がまとまらないことが判った、マルチ・アンプ駆動をしても。

JBLにしてみれば

「チャンコやチョンコには、音なんて判らねーだろうから適当につくっちまおうぜ」

と言う具合に相違ない。

 

このDD66000を皮切りに、JBLの製品は、全てがダメになった。

 

JBLは、遅くともDD66000を出す前年、2005年に終わったのだ。