マッキントッシュのアンプはオーディオの良心であった(1)

人には好みというものがある。

マッキントッシュのアンプを好きな人、嫌いな人がいるだろう。

嫌いな人はこの先、読む必要なし。

かなりマッキントッシュのアンプを褒めますので、そこんとこヨロシク。

 

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話はトランジスター・アンプになってからのマッキントッシュにするが、マッキントッシュは、トランジスター化してもパワー・アンプからOPトランスを外すことがなかった。

それをして、死に損ないのオーディオ評論家が

マッキントッシュのパワー・アンプにおけるOPトランスとは、スピーカーの如何なるインピーダンスでも同規模の出力を得られる為のインターフェース」、などど言っていたが、それはOTLではない真空管アンプなら当然のことだ。

この阿呆が。

 

マッキントッシュがOPトランスを搭載していた大きな理由は

真空管アンプ時代のユニティカップルド・サーキットを応用して、音楽信号を最短でスピーカーまで流すことが可能であったが、OPトランスにより、ハイパワーを安定動作・安定供給させることが可能で、また、スピーカー保護回路とは別にスピーカーを保護する役割を担わせた

と言うことにある。

 

音楽を聴いている間に我々は全く知ることができないが、音楽信号を短い距離で流すことが可能なパワー・アンプは、電流の動作・供給が不安定で、かなりの凸凹があるらしい。

それで、我々が音楽を聴いている間に、凸凹のどちらかが突出してしまったらアンプはおろか、スピーカーまで壊してしまう。

故に、トランジスター・アンプ登場期~70年代末(?)まで、元々、音楽信号を短く流すことができるハイパワーなパワー・アンプでは敢えて音楽信号を長く流させる回路を採ったものが多数ある。

1980年代以降は、昨日の第一稿に書いたように、回路が複雑化し、音楽信号の流れる距離が長くなったから、アンプ・メーカーとしては御の字。

 

話をマッキントッシュのアンプに戻して、OPトランスのお陰で、音楽信号を最短で流しながらも、電流の安定動作・安定供給が可能な訳である。

反面、OPトランスは、マッキントッシュのパワー・アンプに固有の音色を与えてしまい、そこがマッキンの音に好き・嫌いがハッキリ出る原因となった。

しかし、だからこそ、マッキントッシュのパワー・アンプには、音にこれ以上ない躍動感があるのだ。

 

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これはMC2300がMC2500、MC2600にモデル・チェンジが成されても変わることはなかった。

下位機種のMC2255、MC7270のライン、上位機種のMC1000でも同様だった。

 

ところが。

 

MLAS(マーク・レヴィンソン・オーディオ・システムズ)時代のマーク・レヴィンソンは、プリ・アンプを得意としながらもパワー・アンプを苦手としていた。

逆に、初期のクレルではパワー・アンプを得意としながらもプリ・アンプを苦手とし、スレッショルドもそうだった。

 

マッキントッシュもプリ・アンプが苦手であった。

真空管アンプ時代には、C20、C11、C22という傑作プリ・アンプをつくっていたのに、トランジスター化したら何故? と思うほどにプリ・アンプづくりが下手だった。

マッキントッシュのアンプをして

「ゆったりのリムジン型」、と言う知的障害オーディオ評論家がいるが、こいつはプリもパワーもマッキン同士の組み合わせでしか聴いたことがないのだろう。

プリ・アンプがそうさせていたのだ。

筆者も嘗て、憧れのC29を買って使用したから解るのだが、眠くなった(笑)。

だが、マッキントッシュのプリ・アンプは、朗々と鳴った。音に窮屈さなど微塵もなく、またキレイ・キレイで大人しいものではなかった。

これは、一重に安いパーツばかりを使用していたからである。但し、背景には高度な設計があった。

まあ、マッキントッシュの販売代理店ではないオーディオ店の人間は、マッキントッシュのアンプを僻む、僻む。

私は、マッキンの代理店ではないオーディオ店の店主が、C40の天板を空け、マッキンでは如何に安いパーツしか使われておらず、マーク・レヴィンソンのプリ・アンプの優秀性を語るのを聞いたことがあるが、私は、その者を鼻で笑った。

(この阿呆が)

マッキントッシュは、高価なパーツをしこたま使用したが最後、音が死ぬことを知っているのだ。

また、マッキントッシュのプリ・アンプは、安いパーツを使っているが故に、舶来品にしては安価な販売価格だった。C40の時期には、1995年の異常な円高も手伝い、かなり安くなったが(円高差益還元セール)、C40は登場してから確か75万円だったはず。リーズナブルである。

でも、私的には、ゆったりしていて・・・・・・。

 

しかし。

 

1999年に発売されたC42はスピード感、抜群! 加えて、MC352、MC602、2000年に出たMC1201には

(お前、本当にOPトランス、積んでるの?)、と思うほどに高域がピッシリ伸びる、伸びる!

 

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こうして私は、晴れてC42とMC352を新品で買い、名実ともにマッキントッシュのオーナーとなったのだ。

 

だが、マッキントッシュのアンプもこのC42、MC352、MC602、MC1201を事実上の最後に、迷走していくことになる。

 

 

 

(この稿、続く)