ジミー・ペイジのギター・テクニックについて

今回はジミー・ペイジのギター・テクニックについて、記したいと思います。

 

雑誌『ロッキン・オン』で、ジミー・ペイジについて、「ギター・テクニックについては何ら語ることがない」、と、或るロック評論家が語っていましたが、きっとその者は私以上にギターが下手くそに相違ありません。アマチュア時代のサザン・オール・スターズのギタリストだった萩原健太はまともにギターを弾けない肥満体低脳ロック評論家ですが、そう言うしょーもない業界人が多いものです。

 

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先ず、ジミー・ペイジのギター・テクニックの特徴として、独特のチョーキングがあります。

私の敬愛するCharが、ジミー・ペイジチョーキングにダメ出しをしていますが。

それは、例えば、『天国への階段』のギター・ソロの冒頭部のチョーク・アップにおいて、ペイジはチョーク・アップして弦をおろすことなくミュートして次の音に入ることです。

いや、これは、アルバート・コリンズやブルース・ギタリストの一部がやる、れっきとした「技」なのです。

ジミー・ペイジとて、ギターの教則本にあるように、チョーク・アップしたならその弦をおろすことをしていることもあります。

ただ、ペイジの場合には、チョーク・アップした後で弦をミュートし、その後で速弾きすることが往々にしてありますが、そうした方がカッコイイから、弦をおろさないだけなんです。

まあ、Charは、天才なところに大の練習好きですから、ブルースを研究することなく、ブルージーさをもったカッコイイ、ギターを弾きますから許されますけれど、B'zの松本某がペイジのチョーキングにダメ出しをしたなら松本某、笑い者になります。

 

第2に、『天国への階段』続きで、以下のこと。

ギター・ソロに入って、一小節半の間までにAmペンタに沿って弦を下降して速く弾きますが、そこに、3弦7フレット、4弦7フレット、3弦7フレットという運指が現れます(間に、3弦5フレットを挟みますが)。上、3つの運指を【4度の動き】と呼びます。【4度の動き】は、鍵盤楽器や管楽器には出てくるものの、弦楽器には滅多に出てきません。その理由は、弦楽器の場合、弾きにくいから。

しかし、ジミー・ペイジの場合、この『天国への階段』のギター・ソロ、冒頭部の様にライブにおいて、アドリブ弾きで頻繁に【4度の動き】をします。

この【4度の動き】は、あのジミ・ヘンドリックスジェフ・ベックですらさえが避けるものなのです。バカ・テク揃いのジャズ・ギタリストたちでさえが避けます。けれども、ペイジは頻繁に【4度の動き】を行います。理由は、【4度の動き】を用いた方が(【4度の動き】の音を入れた方が)カッコ良くキマるからです。

けれども、1973年までの全盛時代のジミー・ペイジ、ライブにおいて、【4度の動き】、運指が大変で、フィガリングがこけたり、ピッキングを合わせられないこともしばしば(笑)。

それを考えると、1996年1月、ペイジ・プラントでの来日公演におけるペイジ(天才ギタリスト、ジミー・ペイジ、完全復活でした!)、【4度の動き】、やけに達者でした。きっと、レスポールの位置を腰のところまで上げたからでしょうね。

 

この【4度の動き】を多用することもジミー・ペイジのギター・テクニックの大きな特徴。

 

第3に、また『天国への階段』続きで、以下のこと。

やはりギター・ソロに入って、一小節半の間までにAmペンタに沿って弦を下降して速く弾くところで、2弦8フレット→5フレット、3弦7フレット→5フレットとプリングを行いますが、この様に、フレット間をあけて、その上で弦を移動させながら、速弾きをしつつ、キレイなプリングをキメるギタリストは、そう多くありません。

ジミー・ペイジというとフル・ピッキングを多用するギタリストでもありますが、『How The West Was Won』で『貴方を愛し続けて』や『天国への階段』で速弾きをする際には、弦を移動させつつ、フレット間をあけて、キレイなプリングをキメています。

こうした変則的なプリングを速弾きしながら、キレイにキメるのもジミー・ペイジのギター・テクニックの特徴と言えます。

 

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第4に、サード・アルバムでの『貴方を愛し続けて』のギター・ソロで顕著なのですが、この曲、キーがCmでそれに則ったペンタでプレイを行うものの、途中でDとG#と異なるキー(ギターのみが転調ですね)でミクソリディアン・スケールを用いて弾いています。

ボンゾとジョンジーを無視して(笑)勝手に転調するのもジミー・ペイジの大技なのですが、ペンタトニック・スケールに他のスケールを混ぜ合わせて、曲として形にしてしまうのもジミー・ペイジのギター・テクニックの大きな特徴です。ライブでは、この離れ業、頻繁に顔を出します。

天才です。

 

あと、もしも『天国への階段』や『貴方を愛し続けて』等々のギター・ソロの完コピ度、今いちダメだな~、と言う人がいるなら今すぐギター・スコアを捨てて(参考書にする分ならかまいませんが)、耳コピに転じて下さい。

あれらの曲のソロ、途中でギターのみ変拍子が入っている、と捉えた方が良いと思います。

ジミー・ペイジジェフ・ベック、クリーム時代のエリック・クラプトンジミ・ヘンドリックスの場合、正確な譜割りが不可能です。アドリブのオンパレード故。

それで、特にジミー・ペイジの場合、「変拍子、大好きギタリスト」ですから、曲によってはギター・ソロに変拍子が入っていると捉えた方が正しいと思います。

 

そうしたことから、第5のジミー・ペイジのギター・テクニックとして、ギターのみが変拍子に転じる、と言うことも挙げて良いかと思われます。

 

 

以上、だいぶ、ジミー・ペイジのギター、完コピに成功してきた私ですが、本当にジミー・ペイジは凄いギタリストです。天才です。